2021年8月

「目はかすまず、気力は失せず」

1. 元青山学院大学文学部神学科の教授、関田寛雄先生が新教社から「目はかすまず、気力は失せず」表題の講演・論考・説教を出版されました。先生は、私が青山学院の神学科に入学した時の、基礎神学(6単位)の先生で、実存神学を基礎にした教鞭をとられました。今回、贈呈本を頂戴し、読ませてもらっています。人権に関する論考もありますので、どのような視点を持っていらっしゃるのか、一度、皆さまも参考に読んでみたらどうでしょうか。


小冊子「My Bible」

2. 私の友人の蒲池明憲さんが、10数年前から「My Bible」という小冊子をポケットマネーで出版を重ね、聖書のみ言葉を広めるための文書伝道を行っています。初めは聖句集から、今では証や黙想を加えたものとなり、地道なミニストリーをなされています。カトリック信徒の方ですが、聖書のみ言葉に関するこだわりは、熱っぽく、朝祷会のメンバーでもあります。ホームページはhttps://mybible.yokyo です。是非、アクセスしてみてください。


ドイツで掲載された寄稿文

3. ドイツのキリスト教団体のニュースサイトが6月に送られてきました。クリックしますとドイツ語のPDFが開きます。この記事の7番目に第7回世界宗教者会議に関する私の寄稿文が掲載されました。

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第7回世界宗教者会議に関する寄稿文
ドイツ語版
infobrief-2021-2.pdf
PDFファイル 616.3 KB
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翻訳ツールによって、翻訳しました。(判りにくいところは校正しています)ご覧ください。

「⑦  3月3日と4日に東京と沖縄で「日本平和憲法第9条に関する世界宗教間会議」が開催されました。日本、アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、韓国などからのメンバーが参加しました。キリスト教徒だけでなく、仏教徒やイスラム教徒も関わっていました。

中心テーマは日本国憲法第9条でした。 「(1)正義と秩序に基づく国際平和の真摯な追求において、日本の国民は、国家の主権としての戦争と、すべての人々の国際紛争を解決する手段としての威嚇または強制力の使用を放棄する。(2)前項の目的を達成するために、陸、海、空軍またはその他の戦争手段は維持されていない。戦争を行う国家の権利は認められていない」。

これらの国際会議は15年間開催されてきましたが、今日でも核兵器の拡散が脅威となっており、軍事力による国家の名声の高まりは国際的な緊張を引き起こし続けています。

今年の会議では沖縄からの声が聞かれました。日本国憲法は平和で「軍事力を維持していない」が、実際には第二次世界大戦後、日本は東西の冷戦に巻き込まれ、自衛隊を設立した。安全保障は米軍と結びついており、第二次世界大戦であった沖縄が日本の自衛隊と北東アジアの米軍が使用する軍事基地となっています。

クリスチャンにとって、聖書の言葉は「剣をその鞘に入れなさい…」(マタイ26、52)と書かれています。信仰の信念としてそれを掲げていますので、軍事行動と再軍備に抗議し、平和を要求しています。しかし、これらの抗議による政治的影響がどの程度であったかということは、疑問も生じます。

意見として、成熟した民主主義では、宗教的な人々は決して政治に無関心ではいけません。すべての人が選挙権を持ち、選挙に立候補する権利がありますので、宗教的な人々も、政治にもっと積極的に関心を持ち、公職に立候補するか、国民の意志に従って積極的に政治家として行動する必要があるでしょう。宗教的な政治家は、国の良心となる可能性があるのです。

日本では、キリスト教徒の人口は1%未満と非常に少ないです。ほとんどの政治家は宗教に無関心であり、どの宗教にも属していません。しかし、地方の政治に挑戦する若いクリスチャンもいます。平和研究と平和運動の発展した形は、(世界)共通の安全保障の概念によって政治的に実行されていくことが(大事です)。そのために働くことができるとしたら、これは平和主義を擁護する宗教的な人々にとって新しい分野となるでしょう。

※私の意見は伝統的な平和運動から、更に発展した形で世界平和を望むなら、世界共通の安全保障の政治課題から取り組まないと、平和運動は常に反対のための抗議だけで終わってしまうのではないか。宗教者は、そのため政治家として積極的に参画し、政策を構築する側に立つ必要があるのでは。現実的に理解ああああある政治家を擁護・支援し、近隣諸国と融和を図る政策が実現されることを願っています。


宗教サミット34周年「世界平和祈りの集い」

4. 8月4日に比叡山宗教サミット34周年「世界平和祈りの集い」が延暦寺で開催されました。毎年、8月に仏教界、神道界、キリスト教界からの出席者によって、34年の間、継続されている祈りの集いです。私も3年前に出席いたしましたが、昨年、今年とコロナウイルス感染のため縮小、或いはYOUTUBEでの参加となりました。宗教者が一同心を合わせて平和を願う姿は素晴らしいことです。

2018年に開催された時の各宗教団体代表


WCRP(世界宗教者平和会議)

5. WCRP(世界宗教者平和会議)の日本委員会という平和団体があります。日本が発起人となりあらゆる宗教者が連帯して世界平和のために尽力しようという目的で1970年に設立され、現在では100か国を超える参加者がおります。2019年にドイツのリンダウ湖で第10回目の世界大会が行われました。現在はコロナウイルス感染により活動は制約されておりますが、学習会がZOOMでしばしば行われております。私はこの春まで評議員メンバーでしたが、その後、参与となりました。上記の「世界平和の祈り」も各宗教団体が協力して毎年実施されております。参考に2019年の大会の時の写真を掲載します。

日本からの出席者。晩さん会にて

リンドウ湖畔に建てられた「平和のシンボルの輪」

 

公益財団法人 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は全世界的な宗教者平和団体ですが、今年、春まで私はその評議員とし参加していました。現在は参与という形で所属させて頂いております。2019年の一昨年、夏に第10回の世界大会がドイツのリンダウで行われ約100か国を超える国々からイスラム教やヒンドウー教、その他を含めた宗教者によって、平和促進について話し合われました。注目されたのは国際連盟の働きと協働する方向性が示されたことです。今年2月には「核兵器廃止条約」が国際連盟で批准されることになりました。


礼拝でのメッセージ(8月8日)

6. 8月8日づけの礼拝メッセージの原稿を掲載します。

2021年8月8日 常盤台  「先行する神の愛」ローマ5:8−11

YOUTUBEでご覧なられる方は「常盤台教会 渡部信」で検索しますと動画で見ることができます。

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