旧約聖書 イザヤ書54章10節
山が移り、丘が揺らぐこともあろう。しかし、わたしの慈しみはあなたから移らず/わたしの結ぶ平和の契約が揺らぐことはないと/あなたを憐れむ主は言われる。
この聖書の箇所は、神様がイスラエルの民に、神との平和を約束した箇所です。かつては暴虐な民をノアの洪水で滅ぼし、それを神様が悔いたように、今 イスラエルの民はバビロン帝国に国を滅ぼされ(紀元前600年ごろ)、捕囚の民となっている。それは神様からの罰ともいえる状況でありました。しかし、神様は、決してその状況を望まれていない。ノアの洪水のように滅ぼすことは望まれていない。そこでイスラエルの民に、その時に神様が誓われたように、必ず、あなた方は救われる。生き残る。責めも怒りも永遠に続くことはない。どのような天地異変があろうとも、神様の愛はイスラエルの民から移ることなく、永遠の平和(和解)の約束は失われることがない。神様は憐みの神だからです。このように、誰の人生にも、これで駄目だという結末はないのです。最後まで神様の救いの約束は変わることなく残されている。それが憐みの神様だということです。どのような天地異変があろうとも人類は決して滅びることはありません。最後まで救うと神様の愛は変わらないからです。